Provincia Chubt

Diciembre.2009

12月18日の夕刻、国内線に乗るべく空港アエロパルケへ。
機材の点検が遅れたとか何とかでトレレウ行きの飛行機は3時間ほど遅れての出発となった。
相変わらずのんびりとした国だわーここは!

目的地のバルデス半島はあらゆる海の生息物が住んでいる自然の宝庫で、予てより一度は行っていたいと思っていた場所。
飛行機の中から見える半島に囲まれた湾には無数の白波が立っていて、それはそこに生息するペンギン達。
なんかすごく楽しみになってきた。みんなに会えるのが!

2時間ほどのフライトのあと到着したのは夜の9時近く。
夏のトレレウはそれでもまだあたりは明るくて南緯の高さを感じる。
空港を出るころには真っ赤な夕焼けがとても綺麗!

この日の宿はプエルトマドリンにて。
まずは夕食をと街の中に繰り出す。
観光地として整備されてるようで、レストランやお土産やさんもそれなりに軒を連ねているよう。
適当に見計らって入ったお店は比較的広いにもかかわらず満員状態。
忘年会シーズンなのか団体のお客さんも多かったせいかもしれないけど。
生ハムとパルミット(椰子の若木)はアルゼンチンでレストランに入ると必ず注文するエントラーダ(前菜)。
この組み合わせは間違いなく美味!

そしてメインにはパタゴニアの名物、コルデーロ(羊肉)。
ここでしか美味しい羊肉は食べられないので、その後何度となくこのコルデーロを食べ続けることになる。
そしてこの大西洋に面した海岸沿いのホテルは景色もよく、なんとも穏やかな気持ちにさせてくれる。
トレレウの空港には夕刻到着。
空一面に広がる
真っ赤な夕日が印象的だった。
次の日はいよいよバジェーナ(ホウェール・ウォッチング)です。
バルデスでの観光のメインはなんといってもホウェール・ウォッチング。
この湾の中にクジラがいるのは12月中旬くらいまで。
ひょとしたらもういないかもしれないツアーだったんだけど、ギリギリ間に合うかっ!ということでクルージングに参加。
まだまだ観光客が絶え間ないこのツアーには世界各国から人が集まっているようだった。
この日、ブエノスでは雨降りの天気だったらしいけど、こちらはおかげさまでお日様カンカンの良いお天気。
心地よい潮風に吹かれながら観光の説明をなんとなく聞きながら、クジラさんを探す。
なかなか見つからないからやはりいないのかと思ってたところ、もう湾の出口まで来たところで二頭の母子クジラが!
船に近づいたり遠ざかったり、船の下をくぐったりとわれわれと戯れるかのように遊ぶ二頭のクジラ。
時折目の前に姿を現すとその大きさに圧倒される。すごい。
最後にトレードマークの尻尾をカメラにキャッチしてクルージングは終了。

その後はツアーは車で半島を半周。
海岸沿いには何頭ものアザラシが寝そべっている。
時には鳴き声が聞こえてきて、時にはゴロゴロと転がって、なんとも怠惰な雰囲気に思えてきて思わず苦笑いしそう。
ふと…、潮風が日差しが意外と強かったのだと、気がついたら顔が真っ赤に日焼けしてた。
散策のあとは公園内の食堂?レストラン?でまたまた羊のお肉コルデーロ。
ここのスペアリブは豪快だった。

ツアーから帰ってきてからは少し街の中を散歩。
海岸沿いをず〜っと歩いていると、なんとなくリオのコパカパーナ海岸を思い出していた。
昨日とは違ったお店を見つけ少し早いけど、とはいえもう20時なんだけど夕飯に。
前菜には海の幸ホタテとえび、メインにはやはり(飽きもせず)羊のステーキを!そしてデザート。
ご馳走様でした!!
親子クジラが愛らしい!
さて、次はプンタ・トンボ。
あの無数のペンギンたちのコロニーへと向かう。
ペンギンの住むコロニーがあるところは Punta Tombo(プンタトンボ)というところ。
ガイドさんにトンボ(昆虫の)のことをスペイン語でなんと言うかと聞くと「Libelula(リベルーラ)」だと教えてくれた。
「Libelula」のことを日本語では「Tombo」というのだというと、「Ohhh!Punta Libelula」と喜んでいる。

バルデス半島の付け根当たりに、宿を取っていた Puerto Madryn(プエルトマドリン)という場所があって、南下すると空港のあるTrelew(トレレウ)、さらに南下したところにそのPunta Tomboがある。
ここにはた〜〜〜くさんのマゼランペンギンが生息しているコロニーがあって、広〜〜〜いその公園を悠然と散策できる。
あたりにはペンギンのほか、グアナコ(リャマの種なかま)もボンヤリたたずんでいた。

ここではペンギンが最優先で、側によって来たら退き、歩いてきたら道を譲り、とにかくペンギンの行く先を妨げてはいけない。
ペンギン様様様なのである。
木陰で涼んでいるもの、卵から孵ったヒナを抱えてるもの、散歩してるもの、水際で海水浴?してるもの。
自然のままに、人工的なものが介入してはいけない。人が影響を与えてはいけないのだ。

いやぁ〜それにしてもこれだけのペンギンがいると壮観かつ可愛い!可愛い!
すぐ目の前にいるのだけど、だけど触れない。
せめてツーショットを!
ペンギンたちと別れるとお次のツアーはアフタヌーン・ティーの街 Gaiman(ガイマン)へ。
ペンギンのいるところから少し北上してトレレウから少し西へ行った街。

イギリス王妃ダイアナが訪れた街でもあるらしい。
ある一軒のカフェへ入ってみると、そこはまた違った異国の雰囲気がある空間で、とてもお洒落な品のいい感じが心地よい。
アフタヌーン・ティーを頼むと毛糸で編まれたポット・ウォーマーに包まれたお茶と、サンドウィッチ、お決まりのスコーン、そしてたくさんのケーキたち。
ホッと一息ついた時間でした・・・。

ガイマン市内には他に博物館や小さな小さな美術館?やお土産やさんなどもあって少し散策。
この日は夕飯を食べてると帰りの飛行機の時間に間に合いそうもなかったので、散策後は早々に飛行場へチェックインをしに。
ところが行くとまたまた飛行機の遅れ。どうやら一時間は遅れるということで夕飯を取りにまたまたガイマンの街へ逆戻りすることになった。
しかしレストランはどこも20時じゃないと開かないとのこと。
仕方がないので美味しそうなアイスクリーム屋さんを見つけ一休み。
街の真ん中の公園では小さなフェリア(市)が出ていたので、しばし時間をつぶすことにした。
そして20時ちょうどにレストランに入り、文字通り最後のコルデーロを食した。(羊三昧だわね)
いよいよ出発だ。空港までの道のり、途中でサクランボ(特産みたい!)が売ってたので試しに買ってみることに。
すご〜〜く甘くて、粒が大きくて、美味しかった!!
すっかり堪能したチュブ州、バルデス半島ツアー。
ホント素敵な旅でした。
NOS VEMOS OTRA VEZ!
Primera Casa de GAIMAN
ガイマンの最初のお家 ⇒